物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(NYSE:PLD)は、DCT インダストリアル トラスト(NYSE:DCT、以下DCT)社の全株式を、債務引受分を含み85億米ドル(約9,350億円*)で取得することにより買収が完了したことを、現地時間8月22日に発表しました。

今回の取引により、DCT社の普通株1株がプロロジスの普通株1.02株に転換されました。

DCT社のポートフォリオはその高い品質や立地、今後の成長性の観点からプロロジスの既存のポートフォリオを十分に補完するものであり、概要は次の通りです。

  • 7,100万平方フィート(約660万平方メートル)の所有、運営する稼働中ポートフォリオ
  • 750万平方フィート(約70万平方メートル)の開発中および再開発中のプロジェクト
  • 450万平方フィート(約42万平方メートル)以上の開発が可能と見込まれる305エーカー(約123万平方メートル)の開発用地、および160万平方フィート(約15万平方メートル)の開発が可能とされる契約手続き中の131エーカー(約53万平方メートル)の開発用地

この買収により、南カリフォルニア、サンフランシスコ湾岸部、シアトル、南フロリダなどの高成長マーケットにおけるプロロジスの存在感をより高めることができます。また、近接して立地するポートフォリオと事業戦略により、合併した会社の稼働中施設について、一般管理費削減や大幅なスケールメリットが期待できます。さらに、プロロジスが現在進めているプラットフォームへの取り組みについても、付加価値を得られることが期待されています。

プロロジスは、DCT社の借入金18億米ドル(約1,980億円*)をリファイナンスすることになりますが、うち約8.5億米ドル(約935億円*)は買収完了時にすでに返済しており、残りについても2018第3四半期中に返済される予定です。このリファイナンスによる金利は約2.5%となる見込みであり、年間約3,800万米ドル(約42億円*)の金利の削減が見込まれ、金利削減額の累計は、リファイナンスに伴う一時的な償却コストである5,800万米ドル(約64億円*)を上回る見込みです。今回の買収にかかる費用は総額約8,000万米ドル(約88億円*)と推定されており、その大半はプロロジスが負担し、資産計上されます。

今回の買収により、2018年のコアFFOは、年率ベースで前回予想の1株当たり年間0.06~0.08米ドルに対し、1株当たり0.02米ドルの増加が見込まれるため、プロロジスは2018年年間のコアFFOのガイダンスを、一株当たり$2.98~$3.02から$3.00~$3.04からに上方修正しました。

なお、今回は現金によらない株式交換による買収のため、株1株当たりの純利益は希薄化する予想であり、プロロジスは2018年の純利益のガイダンスを、1株当たり$2.80~$2.86から$2.67~$2.73へ下方修正しました。

買収完了と同時に、元DCT社のプレジデント兼CEOであったPhilip L. Hawkins氏がプロロジスの取締役会に加わりました。

*1ドル=110円換算

※本資料は、2018年8月22日(現地時間)に米国で発表された英文プレスリリースの抄訳です。

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