水利用量の削減に関する取り組み

一般的に、物流施設の水の使用量は他のタイプの建物に比べてそれほど多くないと言われていますが、プロロジスは水資源を適切に使用し管理することの重要性を十分に認識しており、また、その取組みがカスタマーの就労環境やビジネスの収益性の向上に資すると考えています。

施設の設計においては、雨水の再利用や水使用量を削減できる設備の導入などを検討し、可能な限り実施又は導入しています。また、開発にあたり、節水トイレ・自動センサー付きの蛇口を備えた洗面台・雨水の再利用を可能とする設備を導入しています。現在も、より一層の節水を可能とするような新技術についても探求し続けており、カスタマーの水道光熱費の削減に取り組んでいます。

水使用効率の改善

プロロジスでは、施設管理会社と協力して施設内に節水タイマーを設置し、水使用量を大幅に削減するよう取り組んでいます。また、新規施設を開発または既存施設をリニューアルする際には、水量を自動的に調整して効率的に節水できるトイレを導入しています。

節水トイレ導入の効果(プロロジスパーク京田辺)
腰かけ便器 水洗1回当たり 8.0リットル → 5.0リットル
小便器 水洗1回当たり 1.6リットル → 0.8リットル

汚染防止および廃棄物削減について

プロロジスでは、日々のオペレーションにおいて汚染防止と廃棄物の削減に努めています。例えば、日本において施設内の設備を更新する際には、製品のライフサイクルを考慮した新素材を活用しています。

リサイクル製品の利用例

保水ブロックの使用

建物の入口やアプローチに、リサイクル製品で作られた保水ブロックを採用することで、ヒートアイランド現象の影響を軽減しています。

フォークガード|フォークリフトを保護する新素材

プロロジスは日本において、フクビ化学工業株式会社と共同で、物流施設や倉庫で使用するプラスチック製フォークリフトガードを開発しました(現在、特許出願中)。

プラスチック製フォークリフトガードの特長

  • 軽くて取り扱いやすいポリ塩化ビニル(PVC)製
  • 徐々に摩耗する鉄鋼製フォークリフトガードと比較してメンテナンス費用の削減が可能
  • 製品寿命は約数十年(その後はパレット等にリサイクルすることも検討)
  • 設置作業は現場で簡単に実施可能。人件費削減にも貢献

生物多様性への取り組み

プロロジスでは、持続可能な物流施設をを設計し、人々が健康的に働くことのできる場所を提供するよう努めています。また、持続可能な社会の実現のために生物多様性を尊重し、プロロジスの物流施設内及びその周辺に生息する植物や野生動物にも配慮しています。

不動産の開発及び運営においては、より良い社会の一員として行動し、世界中のコミュニティと共存し社会に受け容れられるビジネスを目指しています。

プロロジスパークにおける生物多様性の取り組み例

施設内の緑化推進  
プロロジスパーク川島 「プロロジスパーク川島」は、埼玉県川島町の豊かな自然環境に配慮して、施設周縁部は、常緑樹、落葉樹、円錐形の木、中木、低木、地被植物など、さまざまな植物や樹木が植栽できるように設計されました。
プロロジスパーク東京新木場  「プロロジスパーク東京新木場」の施設屋上と壁面を緑化することで、ヒートアイランド現象の影響を軽減・最小化するよう取り組んでいます。また、敷地内に地域住民のための道路や公園を整備し、安全性の向上と周辺環境の改善を図っています。

ボランティア活動による生物多様性への取り組み例

大阪湾での生物調査

プロロジスでは、2013年より全世界の全従業員が終日ボランティア活動に従事するIMPACT Dayを実施しています。その活動の一環として、プロロジスの大阪オフィスで働く従業員は、関西国際空港近くの海岸において、大阪湾に生息する生物の調査を行っています。

「特定非営利活動法人環境技術振興会」と協働し、波有手海岸(大阪府阪南市)をプロロジスの担当エリアとして2015年から2018年に調査に参加。活動に最適な日程を確認しながら、専門家の助言を受けて生物の分布調査・記録を行うとともに、エリア一体の清掃を併せて行いました。コロナ禍により、従業員が一堂に会してのボランティア活動は自粛していましたが、2022年5月13日には、再び同エリアにおいて活動を行いました。

この活動は、戦後の経済成長期において大阪湾の生物生息環境が悪化する中で、「大阪湾環境再生連絡会」が、各地の湾岸に生息する生物を調査することを目的として2007年より行っているものです。行政・大学を含む様々な団体や一般市民が参加して、湾岸一帯の一斉調査として行われており、民間企業としてはプロロジス日本法人が唯一の参加企業でした。

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